NTPなお話 | もっとコンピュータが好きになるblog

NTPなお話

ょっとやばいです.提出期限が近づいている書類,まだ一文字も書いてません.どうしよう.やらねば.

というわけで今回は軽めにNTP(Network Time Protocol)の話でも.

- RFC958 Network Time Protocol (NTP)

コンピュータにとって根本的なものである時計.これがないといろいろと困った事が多く起きてしまいます.例えばログ.Windowsユーザはファイルの更新日時を思い浮かべればよいでしょうか.キチンと時間設定しておかなければ,いざログを見直した時,ログに残された動作はいつ行われたものなのかよくわかりません.他にもパソコンの時計を信用するあまり会議に遅れたりなど,実世界にも影響が出るかもしれませんね.

そこで各OSでは全て時間の設定が行えるようになってます.しかし,Windowsユーザの多くの人,手動で時間を直していないでしょうか.もちろん手動でもある程度の直す事が出来ますが正確ではありません.

MacやLinuxといったようなWindows以外の主要クライアントOSでは,大抵今回紹介するntpというプロトコル(通信上の決め事)を利用して時間を設定しています.Macなら環境設定から時計に関する設定でネットワークから取得するようにクリックするだけだし,Unixならntpdateやntpdといったコマンド等を用いることによって簡単に利用可能です.下記のURLで紹介しているいくつかのサーバではGPS時計やATOM時計(原子を利用した時計)などを利用している所もあり,精度が高くなってますし,ntpの利用価値は高いですね.

- NTPによる時刻合わせについて
- NTPサーバのリスト

折角日頃からネットワークにつないでいるならWindowsユーザだってNTPを利用した方がよいに決まってます.一応WindowsXPなら日付と時刻のプロパティ内にNTPの設定項目がGUIで出てきているのでまだ楽になってましたが,XP以外は,コマンドラインを利用しなければうまく出来ませんでした.大変面倒.

- 桜時計
- NTPによる時刻合わせ

そこで,WindowsXPの人は時刻のプロパティから,それ以外の方は上記リンク先の桜時計を利用されてはどうでしょうか.これならGUI(グラフィカルな画面)で操作出来ますね.

サーバの設定とか出てきますが,もう少し上の方にあるURLにNTPサーバのリストというURLがあると思います,そこのリストの中から自分の地域に最も近いサーバを選択すればよいでしょう,もちろん,会社や学校内に自前で立てている所もあると思います.NTPサーバの選択は出来るだけ自分の地域に近いサーバを選択したほうがよいです.なぜならネットワークを通る時,それだけで遅延(遅れるということ)が起ったり,サーバ自体の負荷による遅延などで,どんどん正確な時間から遠ざかるからです.
(ちなみに,ネットワーク遅延はある程度計算に入れて時間を送ることになっています,が,そもそもネットワークはベストエフォート型(不安定)なんで計算にいれていても正確でない可能性もあるわけですね.)

正確な時間さえ表示されれば提出期限も守れるというもんですな :'(


今回の文章,ちょっと堅かったかもしれません.内容が内容だからかな.次回は音楽と映像とかそういう系の話でも書きたいかなぁ.あくまでも予定っす.ちょっとのつもりが結構長いし.