猫とコンピュータなお話 | もっとコンピュータが好きになるblog

猫とコンピュータなお話

輩は猫である.名前はまだ無い.どこで生れたかとんと見当がつかぬ.何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している.吾輩はここで始めて人間というものを見た.しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ.この書生というのは時々我々を捕えて煮て食うという話である.しかしその当時は何という考えもなかったから別段恐しいとも思わなかった.


有名な夏目漱石の「我が輩は猫である」の一文です.とかく猫が好きな人は多いようです.僕も猫飼ってるし,持ってるコンピュータの8割の壁紙を猫画像にしてるし,自分で言うのもなんですが,嫌いではないです.そんな僕ですが,昔の言葉を借りるならネットサーフィンしている最中,よく猫の画像を見るんです.犬の画像はあまりみません.

そこでふと思った事なんですが,もしかしたら,ネットの中の人って猫好きなのかなぁとか考えたんですよ.これはちょっとおもしろそうなので,独自調査してみることにしました.という事で今回のネタは完全に遊びです.最近少し堅い話ばかりだったんで息抜き.



そうそう,本題に入るに入る前にお礼おば.おかげさまで読者さまが30名越えました.海外のお札まで調べきれなかったのが少々悔やんでいるんですが,「通貨偽造なお話」もなかなか好評で,年明けそうそう,ここのblogに関しては嬉しいニュースが続いております.これからもどうかよろしくお願いいたします.



- 猫の歴史
- 古代エジプトの猫崇拝
- エジプト猫が増えなかったわけは

猫は上のリンクをたどってもらえればわかりますが,昔から猫と人間の関係は続いています.元々人間は,馬,牛,犬,鳥といった動物たちと共生をしてきました.古代エジプトで猫が飼われるようになり,猫も人間と共生するようになりましたが,猫は先に挙げた動物たちと比べてるとネズミを捕まえる程度の能力を持っていませんし,また他の動物に比べ.人間の命令を受け付けにくい性質を持ちます.それでも人間は共生を続けてきたのは不思議です.

- Pure@online

僕が想像するに,古代から猫は最初に取り上げた動物たちのように人間の代わりに動いてもらえる道具しての役割よりも動物介在療法などに代表されるようなヒーラーとしての役割の方がむしろ多かったのではないかと思います.

古代エジプトの猫の神様,女神バステトも家の守り神としてあがめられていた事と,またその役割から,猫は昔から先に挙げたどの動物より人間と接していた時間が長いはずです.猫は普通家で飼うものですからね.他の動物と違って.



一番身近な動物ということはそれほど愛着が湧くというもので,それが古代から延々人間の遺伝子に組み込まれてきたと考えれば,人間には猫好きが多いのではないかという予想が付けられます.そこで実際にGoogleを利用して検索してみました.比較対照は牛,馬,鳥,犬です.その結果がこちら.


猫  about 127,000,000 for cat
犬  about 82,500,000 for dog
馬  about 55,300,000 for horse
鳥  about 37,600,000 for bird
牛  about 14,200,000 for cow


猫,圧勝です.


次にソフトウェアについて調べてみました.猫に関係するソフトウェアといってすぐ思いつくのが,Unixの「cat」というコマンドです.concatenation(連結)という単語の略で,ファイルを結合するためのコマンドです.でも略がconcatではないのは,もしかしたら,猫がからんでいるのかもしれません.(ちなみにcatの高性能版でdogというコマンドもあります.)

他にはPC98のneko.comというソフトウェアがあります.テキストの画面上に猫が現れて,テキストカーソルを追いかけるという内容のソフトウェアです.これには逸話がありまして,あるパソコン雑誌のライターさんが,画面に猫が走るところを見てウィルスと勘違いして,neko.comをウィルスとして紹介してしまったんです.その後このneko.comはその存在をUnixコマンドのxnekoやonekoに引き継いで,画面上にマウスを追いかけるソフトウェアになっています.ちなみにWindows版のnekoもあります.

- neko for windows
(8日にはHPが存在していたのですが,9日に再び見たら消えていました.一時的に消されたのかもしれません.)

- Mac OS Xはネコ科

MacOSのコードネームがネコ科にするのは有名ですし,他にもいくつか猫の名前をとっていたり,ソフトウェアのロゴが猫のものもあります.もちろん,犬などの動物に関係するソフトもいろいろありますので,一概に猫が秀でて好まれている訳ではないと思いますが,嫌いだったら猫に関係するソフトウェアも出てこないんで,やはり猫はコンピュータの中でも好かれているようです.

最期に「猫とコンピュータ」という本の中の猫とコンピュータの比較をながめてみようと思います.ヘンな比較だなぁ.


ネ)猫
コ)コンピュータ
直感で動く     ネ○ コ×
データで動く    ネ× コ○
名前がついている  ネ○ コ○
計算ができる    ネ× コ○
命令をきく     ネ× コ○
記憶ができる    ネ○ コ○
音が出る      ネ○ コ○
物事を予測できる  ネ○ コ○
オス・メスがある  ネ○ コ×
RUN(LAN)ができる  ネ○ コ○
中古・下取りができる ネ× コ○
落とすとこわれる  ネ× コ○
貸借できる     ネ? コ○
次々にふえる    ネ○ コ○
行方のわからなくなることがある ネ○ コ×
費用がかかる    ネ○ コ○
遊び相手になる   ネ○ コ○
品評会がある    ネ○ コ○
急にキゲンが悪くなる ネ○ コ○
家になくてはならない ネ? コ?



どっちもかわいがってやればなついてきます.しかし,悲しいかな猫はかわいがりすぎると嫌われますがね(僕の事).