3Dディスクトップなお話 | もっとコンピュータが好きになるblog

3Dディスクトップなお話

昔のコンピュータは今のWindowsやMacと違って画面中には文字しか表示されませんでした.今のようにグラフィカルな画面でもってユーザが操作出来るようになったのはごく最近の事です.

ユーザの為のインターフェースは進化し,ランプの点灯などといったシンプルなインターフェースから文字だけの画面へ,そして文字だけの画面からグラフィカルな画面になってゆきました.現在もユーザインターフェースは進化しようといろいろ研究がなされています.その一例が今回紹介するネタである3Dディスクトップです.


- 3DNA
- lg3d: Project Looking Glass


現在のWindowsやMacの画面は全て2Dのグラフィカルインターフェースで作れていますが,上の画像を見て頂ければおわかりになる通り,ディスクトップを3Dのグラフィカルインターフェースで表現出来るソフトウェアがいくつかあります.

一つは3DNAというソフトウェアでWindowsで動きます.上の画像は3DNAを利用しています.ほかにも主にLinux上で動くLG3Dというソフトウェアもあります.これらのソフトウェアはディスクトップのイメージを三次元に置き換えることによって新たなインターフェースを確立しようとする試みとなっています.

これらのソフトウェアを利用する際の注意点ですが,3Dを利用する分,かなりハードウェアの性能が必要になります.

3Dイメージでディスクトップを表すというのはとても興味深いですし,使ってみるとそれはそれで面白いです.しかし実際に利用して頂ければおわかりになると思うのですが,常にあれを利用したいかと問われれば否と答えてしまいます.3Dの画面が,2Dの画面を使っている時に比べて,「これが最大の利点」と言える部分が見あたらないからです.

2Dのディスクトップの延長線上に3Dディスクトップが存在しているといった感触があります.しかし,全ての点において全く3Dディスクトップが使い物にならないかといえばそうではないかと思います.例えば仮想現実,リアル世界に映像に対して,仮想の映像を重ねるというものですが,これに対して3Dの技術が使えば,音楽関係のファイルを自分の部屋のCDラックの場所に置いたり,リアル世界の物と仮想世界のデータ情報を結びつけたり出来れば,単純にディスクトップイメージを3Dにするより使いやすくなるのではないかと思いました.

なんかアニメの世界の話みたいですが,出来たらおもしろそうです.こういうのも使うと夢は膨らみますね.